汗牛充棟.ブログ

人類が創造した本という素晴らしきもののうち、私が接したのは、その内の限りなく少ないものですが、その片鱗でも素晴らしさを伝えたいと思っております。どうぞお付き合い下さいませ。
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人類が創造した本という素晴らしきもののうち、私が接したのは、その内の限りなく少ないものですが、その片鱗でも素晴らしさを伝えたいと思っております。

どうぞお付き合い下さいませ。

誰もが経済的な恩恵を受けれない時代だからこそ、大学に行くことべきかどうかを考えるべし?(加藤秀俊)

こんにちは。

前回、大学生はなぜ、主体的に勉強しないか、という問いを立てました。

高校までは、次の大学進学という目標があるがゆえに、そのために勉強に勤しむけれども、その次の目標がなければやはり堕落した学生生活になってしまう、というのが一般的でしょうか。

私が大学時代に読んだレポートによれば、それにはアンケート調査がはってありましたが、全国大学生のうち登録した講義のうち、全部に出席している人は8〜14%ということでした。

この結果を見て、「勉強が好きで大学に来たんじゃないの?」といぶかしげに思ったものです。

そのパーセンテージに、今もそんな変動はないでしょう。

私が大学時代に知り、敬愛する学者だった加藤秀俊氏(下写真)は、ある本で以下のことを書いていました。


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大学にはいってみたら、すべて高校までの学校生活と勝手が違う。

高校までは、ああしろ、これを覚えろと、とにかく詰め込み教育ばっかりで、それを無我夢中で過ごしてきたが、大学に入ってみると、学問というのはそれぞれの個人が勝手にやるものだ、と突き放されてしまう。

その突き放しはまさしく「自由」というものに違いないのだが、いきなり「自由」にやれといわれても、小学校から高校まで、およそ自由な勉強などしたことがないのだから途方に暮れてしまう。

何から何まで、こちらを頼り切っている。

既存のものを、ただつまらなそうな顔つきで、受動的に丸暗記することだけが、勉強というものだと思いこんでいる。」

私は、大学での勉強こそ一番力を入れてしていかなくてはならない、と大学時代に思ってました。

しかし、現状は逆なのです。


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それでどうしたら、その状態をひっくり返すことができるか、なんていうことを考えてました。

ある教授「せっかく高い授業料を払って大学に来てるんだから、もっと出席しろ」と発破をかけていました。

しかし、それがどれだけ効果があったかは疑問です。

いくらお金をかけているといっても、本人が勉強したいと思わないことには無理なのです。

スパルタ的な強制も無理でしょう。

自分がボクシングで大成できなかった・・だから、自分の子供が小さい時からやりたいことを一切させずに、無理やりボクシングをやらせて大成させる。

こんな努力は実りそうで実らないのです。

何故か?

本人がボクシングをしたいという気がなかったらトレーニングへ意志は継続しないからです。

意志が継続しなければ、練習だってしないし、練習しなければ成果を出すことなど不可能だからです。


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勉強も、これも一緒なのでしょう。

次の進学というステップがなくても勉強したい、という欲求がなければいくら大事、金かかっているなどといっても、馬耳東風です。

そのことに咎め立てするべきではないだろうと、私は思うようになりました。

在学中は「高い授業料親御さんに出してもらって大学に来ているのに遊びまくっている愚か者どもめ!」などと思ってましたが(笑)。

そのカギを解くには、人間の精神を分析してみる必要があります。

どういう類型が人間にはあるのか?

その分析をしていくうちに、自分はどのような職に就くべきなのかがわかります。

私は、在学中、登録した講義には全部出席していましたが、それは今思えばなんていうこともないことでした。

偉いわけでもなんでもなく。

ただそういうことが好きならば、そういう道に進めばいい、というだけのことだったのです。


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しかし、私の親の世代‐所謂、団塊の世代といわれていた世代の人たちは、戦後の高度経済成長の恩恵に恵まれていて、30年間勤め上げれば、誰もがかならず年収1000万円と言われていた世代だったのです。

それゆえに、多少高い学費ながらもこどもを大学に行かせてやろう、という気になったのもうなづけます。

文系学部ならば、初年度で100万円、次の年度からは70万円前後の金を3年間払い続けることもなんとかできていたのです。

地方から上京してきた人たちは、それに加えて月に15万円くらいの仕送りを受けていたのです。

それを4年間もしていたら、学費+仕送りで計1000万円以上もかかっていたのです。

経済的に恩恵を受けていた時代であるならば、それも看過できたでしょう。

しかし、今や低成長の時代です。

年収1000万円を得る親はほんの1握りになってしまったのです。

そうなれば、奨学金を借りなければならないのは言うまでもないです。

私の世代では奨学金を借りていたのは全学生のうち、20%弱でしたが、今や55%にも上るのです。

しかも、借りる額が、私の世代とはくらべものにならないくらい高額なのです。


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こういう切羽詰まった事態になると人間は誰もが、その状態を改善するように精神を働かせるようになるのです。

「果たしてそれだけの金銭的な見返りがあるか?」ということですね。

その答えは「見返りはない!」ということです(笑)

なぜならば、大学の講義を聴かなくても、ノートをとらなくても他のところで学べるからです。

私の時代は、大学の授業料は1コマ、1時間半で2500円という計算でした。

今はもっと高いでしょう。

3000円とか、もっと高い場合は4000円くらいするでしょう。

そんな価値は今も昔も全くないです(笑)

それでも行きたがる学生が多いのは、日本全体に学歴信仰なるものが覆っているからです。

学問を修めていれば、何かしらいいことがある…そんな信仰でしょうか。

それは偽りである、ということに早く目覚めるべきだと思います。

その趣旨で『大学に行っても意味はない』(みすず書房)という本にも書かれていましたし、大きな賛同を私はよせたのです。

安く家計に負担がかからない額であれば、それでもいいでしょう。

しかし、大いに負担になる時代になっているのです今は。

ゆえに「みんなが行っているから」とかキャンパスライフを愉しみたいから」とか「就職するまでに遊んでおきたいから」という安易な理由で在学し続けるべきではないでしょう。

中途でやめるもよし、あるいは通信制に切り替えるのもよし、と私は思っているのです。

その思想の根源は?

興味ある方は、以下の電子書籍あるいはペーパーバックを読んでくださいませ!(ペーパーバックとは、注文が入ったらソフトカバーで印刷をして購入者の家に届けるシステム本のこと)


⇒加藤秀俊‐この社会学者を科学する



今回はこれにて終わります。
ありがとうございました。

失礼いたします。


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