汗牛充棟.ブログ

人類が創造した本という素晴らしきもののうち、私が接したのは、その内の限りなく少ないものですが、その片鱗でも素晴らしさを伝えたいと思っております。どうぞお付き合い下さいませ。
[Show all]
人類が創造した本という素晴らしきもののうち、私が接したのは、その内の限りなく少ないものですが、その片鱗でも素晴らしさを伝えたいと思っております。

どうぞお付き合い下さいませ。

なぜ、日本の大学生は真剣に学ばないか? (加藤秀俊)

こんにちは。

大学での学習方法についてはいろんな本が出ています。

私は文系の大学を出ましたが、その在学中にはいろんないい思い出があります。

大学の講義で学んだことを、自身で読んだ本の内容と重ねて議論していくことが非常に楽しかったです。


_iOS2028129.jpg


そこで、大学で学ぶ学問はどういう意義で存在しているのかを問うことから始めました。

それは社会にある問題点を構造的に明らかにして、それを良き方向へもっていくためにあるのだということがわかりました。

その際に、何をすればいいか?

そのためにすべきことは、首相や官僚、政治家といった人たちや、その他公務員といった人たちだけが議論して行動するだけでなく、一般市民も勉強し、行動していかないことには始まらない、ということがわかりました。

そのためには、多くの人が学問をこなしていくことが望ましいのは言うまでもないです。

社会にはいろんな物事が多岐にわたって存在していますから、1つの領域だけにこもって、その領域だけでいいと思われるものだけを論じるのではなく、いろんな領域からの議論が必要です。

1人だけでその多岐にわたる事物を観察できればいいですが、現代では無理です。

ゆえに、専門が分化させ、その領域内で情報を収集して物事を論じることが必要になったのです。

1人で経済や法、政治といった事柄について情報収集していけばいいのですが、それはかなわないから、経済学、法学、政治学といろんな科学に分化していったのでした。

日本という国は非常に学問が盛んな国で、誰もが大学に行こうとする気概を持ちます。

高校生の半数が行くことを目指すのです。


DA6E6A0A1.JPG


そうなれば受験勉強が激化します。

高校から、あるいはもっと早くからいろんな知識を詰め込むことを良しとします。

そういった知識の詰め込み教育に対する批判は、今も昔も存在しているのです。

しかし、その是非はどうなのでしょうか?

それは受験勉強に使った参考書の類を今取り出して見るのがいいでしょう?

社会に出たいま、それが役立っているかどうか考えてみましょう。

やはり役だたないですね?(笑)

私の受験生時代は、そういう知識が何らか役立つだろうと思って必死になっていましたが、実際は…ですね(苦笑)

しかし、今思えば、その知識で使えることは非常に少ないですが、その記憶力の醸成が役立つのです。

その記憶力醸成は、どんな産業社会においては必須です。


443.jpg


そして、物事を多面的に論じるためには、多岐にわたる情報摂取が大事なのです。

そのことを認識したうえで、物事を論じる際には、いろんな情報を摂取する際に、知識として脳内に入れておくことが大事になるのです。

情報摂取の際には、当然、本を読んだり資料を読みます。

そしてテレビやラジオ、そして人と話したり、ネットで情報を得たりします。

その際にいちいちノートに書いたり、パソコンに書いたりしているよりも、脳内に入れておくのがいいでしょう。

その際に、やはり詰め込んでいるのがいいわけです。

日本の受験勉強や高校までの詰め込み教育が批判されていた時に、その是非を問う教授会において、西林克彦という教育学者は、「詰め込めるなら詰め込んでしまえ!」という趣旨の話しをしたら失笑を買ったというエピソードを、その著書である『間違いだらけの学習論』という本で書いていましたが、私は西村氏の意見に賛同するものです。 

しかし留保付きです。

社会に出て必要ではない知識をあれこれ詰め込むのではなく、物事を良き方向へもっていくために必要な情報を得て詰め込んでいくのであれば、それはそれで高次の事柄であるということは言えると私は思うのです。

となれば、どういうシチュエーションが妥当か?

やはり大学という場になるのでしょう。

ここでは、社会を良き方向へもっていくための知識や情報を得ることが出来るのです。

ゆえに、ここで多面的にことが学べるわけですから、誰もが取り組むべきでしょう。


しかし、ここに入学してもたいていの人は受験勉強で疲労困憊してしてしまって、遊び惚けているのが実情です。

私が敬愛していた社会学者の故.加藤秀俊(下写真)がいろんな本で書いていたのには、「大学で真剣に学んでいるのは全体の2割くらい」ということでした。


Kat108_225107.jpg


大学の教育に30年以上携わっていた氏が申していたのですから信憑性がありますし、私の体感でもそんなくらいだろうと思えます。

それでは何のために大学に来たのか…といぶかしげに思えますが、これは何も、熾烈な受験勉強に燃え尽きたから、というわけだけではない気がします。

それはどんな理由か?

話しを一変させましょう。

今や本が安く入手出来る時代であるということは言えます。

中古であれば1冊で50円などで入手出来る時代なのです。

新書などはその最たる例でしょう。


sinsyotop.jpg


その安価な中古本が大学の講義1回分以上の有意義性を有しているのであれば、何も大学に行く必要はないでしょうし、大学に行かずとも、本を読みまくってかなりの教養を得られている友人がたくさんいたというエピソードを加藤氏は書いていました。

そうです。

私の経験からして、本のほうが全然有意義という講義も少なくなかったのは間違いないです。

ゆえに、大学進学にこだわる必要はないでしょう。

しかし、日本人は私も含めて学問をかなりステータスあるものと感じる人が多いのが実情ゆえに、何が何でも大学卒業の肩書を得ようとしてしまうのが哀しい事実です。

そこでどうすればいいか?

先の、「大学生が熾烈な受験勉強に燃え尽きたからという理由だけではなく勉強しない」という内容について知りたい人は、以下の電子書籍に書きましたので興味ある人は読んでくださいませ。

●非常にお勧めです。


⇒加藤秀俊‐この社会学者を科学する



今回はこれにて終わります。

ありがとうございました。

失礼いたします。



Hero_mobile


・加藤秀俊ホーム
name
email
url
comment

NEW ENTRIES

宗教の本質を認識すべし。宗教には変革の内容が含まれている。だからと言って無批判になるべからず? (親鸞とユダヤキリスト) (11.04)
親鸞の宗教ですらも無非難で良いわけはなし?他の要素のつけたしの重要性を認識すべし? (親鸞とユダヤ.キリスト)(11.03)
幸福の科学主催の『影を売る女』を観て現代社会を熟考する?(11.01)
空海と親鸞、ともに景教を学び、それを社会に流布した。しかし、親鸞は慈善事業にまで手を伸ばさなかった。だから空海は偉大で親鸞は偉大でない…それは短絡的です? (親鸞とユダヤ.キリスト)(10.25)
空海のみならず親鸞も景教を学び教義に盛り込んだ?それが悪人正機説に繋がった? (親鸞とユダヤ.キリスト)(10.24)
・純粋培養された宗教などこの世に1つもない?空海も親鸞も景教(東方ネストリウス派)を学んでいた?(親鸞とユダヤ.キリスト)(10.21)
キリスト教会で教えられる罪の内容は、親鸞のここまで引き継がれたか、と驚愕? (親鸞とユダヤ.キリスト) (10.19)
偉大なる宗教祖はどちらか一方だけを採択するのではなく中庸を貫く? (親鸞とユダヤ.キリスト)(10.17)
親鸞の人間への認識は肯定であり否定の両側面を有したものだった? (親鸞とユダヤ.キリスト)(10.15)
浄土真宗から出た芸術の高尚性とは?開祖に無批判でいると芸術は生まれなかった? (親鸞とユダヤ.キリスト)(10.09)

RECENT COMMENTS

ARCHIVES

TAGS

AEROSMITH Give Take and あの世 お湯 してはならないこと すべきこと すりおろし野菜 その他 アダムとイブ アダムグラント アプローチ法 アメリカ人 ウィリアム.ジェイムズ ウェーバー ウォルフレン エートス エデンの園 カリスマ キリスト キリスト教 キリスト寺 ギバー精神 サプリ サラリーマン サンドウィッチマン シャンプー スべきでない事項 セールスレターの陥穽 タコつぼ タンパク質 ダイエット チャップアップ ドラゴンハート ネストリウス派 ノコギリヤシサプリ バベルの塔 バランスの重要性 パウロ パワースポット パン ファン フィンジア プラトン プロテスタンティズム プロテスタンティズム精神 ボランティア精神 ポリピュア ポリピュアEX マックス.ウェーバー マッサージ メカニズム メタボ メタボ克服の重要性 メリット リーキーアテンション リーダーの資質 リソースフル人間 ロバート.キヨサキ 阿弥陀信仰 阿弥陀如来 阿弥陀仏 悪人 悪人正機説 伊藤忠兵衛 意義 畏敬 遺伝 育毛 育毛の達人式 育毛サプリ 育毛サロン 育毛シャンプー 育毛剤 育毛剤使用 育毛作用 育毛阻害成分 一般職 一般人 運慶快慶 影を売る女 映画 英語 加持祈祷 加藤秀俊 科学 回向 回復 開発 外山滋比古 格差社会 革新 学界 学業 学舎 学舎適正 学者 学者の資質 学者の対人関係 学者生活 学習論 学費 学問 学問の効用 学問の必要性 学問論 鎌倉時代 鎌倉仏教 完璧 環境 簡便な食事 観音菩薩 丸山真男 丸山眞男 基督 基督教 奇跡 帰依 救済 京都日蓮宗 教育 教義 教行信証 教授 教授の生態 極楽 極楽浄土 近江商人 空海 群衆変化 啓蒙 景戒 景教 景教理念 経営 経営者 経文 芸術 芸人 健康食品 健康法 兼学 研究 研究者としての姿 顕正会 原罪 原理主義 現代 現代社会 現代人 現代政治 五木寛之 功徳 効果 効能の真偽 効用とマイナス点 宏洋 巷のシャンプーの危険性 幸運 幸福の科学 広隆寺 江戸時代 行動 酵素 高校学習法 国政選挙 佐伯啓思 妻帯 罪 罪悪 罪悪概念 罪概念 堺屋太一 桜井邦朋 雑種 三途の川 使用法 市民 思考法 思想 思想家 支持理由 脂の除去 資質 資本主義 資本主義の精神 資本主義精神 事実を受け止めること 慈善事業 持論 時代背景 自然科学 自利利他 自力 自力本願 実学 実在 実社会 社会科学 社会学 社会学の性質 社会主義 社会変動 社長 若月謙司 受験生 宗教 宗教の効用 宗教教育 宗教心 宗教対象 宗教団体 宗祖 衆愚制 宿縁 奨学金 奨学金破産 松下幸之助 常識 情報 情報の満遍性 情報商材 情報摂取 情報論 浄土教 浄土信仰 浄土真宗 食べたらやばい食べ物 食べるもの 食べ物 食事内容 食生活上の注意 信仰心 信心 信憑性 真言宗 真宗 真宗王国 神懸かり 神仏の加護 神様 秦河勝 親鸞 親鸞思想 人間性 水子 水摂取の重要性 世相 政治学 生涯学習 生活習慣 生態 聖書 聖徳太子 製品の広告文句に注意 西本願寺 説法 先祖供養 専門 専門性 専門分化 浅井昭衛 選択 選民主義 創価 創価学会 創造性 創造力 総合性 他力 他力本願 多元的 多面的なアプローチ 太子堂 太陽の法 打開策 大学 大学の意義 大学革命 大学学習法 大学教授 大学進学 大学生 大学入試 大学不要 大乗仏教 大川隆法 大日如来 大仏 大峯顕 脱毛 炭水化物 知恵 知識人 知的生産 知的生産の方法 地獄 中国浄土教 中道性 著作家 著作家の資質 著者の魅力 著者選び 長谷川奈央 適在適所 哲学者 天台宗 田口ランディ 湯シャン 当為 糖化 糖質制限 藤田紘一郎 藤田絋一郎 独自性 読書 曇鸞 内容の難易度 南無阿弥陀仏 難解 難解文 肉食 日顕 日本人 日本仏教 日本霊異記 日蓮 日蓮宗 日蓮正宗 念仏 念佛 梅棹忠夫 白米 薄毛 発想 非僧非俗 美脚 美脚創造 必要性 布教 仏教 仏国土 文系大学 文字嫌い 文章 文明の生態史観 平等社会 変遷 勉強法 方法論 法華経 法主 本阿弥道悦 本尊 本多弘之 本田弘之 万全 万全な宗教 密教 夢のお告げ 夢告 無批判 有効性 融合 与える者こそ成功する 養成 頼りすぎの危険性 頼りすぎる危険性 理想像 理論 凌駕 良き社会 輪廻転生 歴史を学ぶ意義 恋愛関係 蓮如 論文書き方 屁理屈 瞑想 閻魔大王