現代は宗教を雑種的に学べる。その雑種性こそが、盤石な自分の哲学を構築することができる?
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仏教は、いろんな宗派があり、それぞれ違う死生観や宗教観を持っているので、どれが本物なのかはわかりかねるという問題がありますね。
「死んでもまた生まれながら、肉体は変わっても霊魂そのものは、どこまでも生き続ける。
しかし、その中でこの現世に生きている間の行状の良し悪しによって、業というものが作られる。
そうした業によって人間がこの次に現世に生まれてきた時の運命、幸不幸があらかじめ定められる。
そうした因果関係が働く。」
仏教というのは主にこんな感じの宗教観ですね。
あの世も措定して、今の人間の生活を見直し新たに規定して人生を送ることでいい人生が送れるということであれば、やはり宗教について学ぶのは有益なことでしょう。
そういうあの世といったものに関して、私が一時期入っていた創価学会では全く講議されることがなかったので拍子抜けしたのです。
創価学会は日蓮系の団体です。
講演においても、新聞においても書かれていなかったのです。
それは私がとっていた聖教新聞をくまなく読んでいたので間違いはないです。
宗教というからには、あの世のことも列挙して、自分が何をしなければならないかをも提示しなければならない。
それが宗教の役目であることと思っていたのです。
そうなってしまったのには2つの理由が考えられます。
1つは、今の社会であの世とかいったものに関して講義するといぶかし気に思われて信者に聞いてもらえないから、あえて講義しない。
もう1つは、開祖.日蓮大聖人(下写真)が、あの世といった世界に行く能力がなかったから日蓮の遺した御書にも書かれていない。ゆえに講義しようにも講議できない。
もしかしたら、開祖.日蓮大聖人は、あの世へも行けて、そのことについて書いているのかもしれないですね。
それは日蓮の遺した『御書』を全部読んだわけではないので確認はできていないです。
ならば買って読めばいいじゃないか、と反論されそうですが、その検証をしている時間もお金も私にはないのです。
たくさんの読みたい本のリストがありますし、あの世というものについて書かれた本が日蓮関係でなくとも学べますから。
このように人のよって立つ情報というものは、中途半端で雑種になってしまうのは致し方ないでしょう。
私がどうしても日蓮以外に拠りたい教祖はいない、という衝動にかられたのであれば、一途になっていくでしょうが、これまで何百と創価学会の新聞や講演を聞いてきてもそういう衝動にかられたことはなかったのですから。
同じく日蓮系である顕正会の新聞も読んで、その講演も聞いてきても同様の結果でした。
でも、あの世とかいったものに関しては知って、そしてそれに適当に順道する今現在での生活態度を規定していかなくてはならないと心底思うのですね。
なら、他のあの世について書かれた本として適度なものと思われる例を探して、それを読むほかないでしょう。
「この現世は、いつか必ず改造される。
その時に神の国の民たるにふさわしい人間。そうした神の国の民たるにふさわしい人間と認められることがなによりも救いの第一歩。
輪廻の無常から脱却して安らぎを得る。」
これは、空海(下写真)の世界観を書いたものですが、日蓮とは違って仏教だけでなく、神のことも考慮に入れているのですね。
現世での人間の行いがあの世での生き方を規定する、ということでしょう。
ゆえに地獄に行きたくなかったら、今の世で品方公正に生きていかなくてはならないでしょう。
こういう面でも、あの世について学ぶ必要性があるのがわかるでしょう?
「先業の重き今生に尽きずして、未来に地獄の苦を受くべきが、今生にかかる重苦に値い候えば、地獄の苦しみぱっと消えて」…これは日蓮の言葉ですが、前世での業がこの世で受ける。
それを受けないように南無妙法蓮華経と唱える必要がある。
そうすれば、前世の業を消滅させることができるとしたのです。
あの世や前世といったものに関して日蓮が言及した数少ない箇所の1つですね。
この例では、空海や日蓮という2人の上人によって、多面的にあの世そして現世での生き方を学ぶことができましたが、果たして日蓮だけの教えを学ぶだけで正確に学ぶことができるのだろうか、という疑問がわくのです。
好奇心旺盛な人であれば、1人の開祖の本だけでなくいろんな開祖の本を読む。
そのことで、雑種ではあるけれど多面的に学んでいき盤石性を築くことができるのです。
日蓮は6人の弟子をもち、そのうちの日興上人だけが、日蓮の言ったことだけを忠実に信徒たちに教えて広宣流布を展開していったのです。
それが日蓮正宗ですが、他の5人は日蓮の言ったことだけでなく、神道や儒教といったものもどん欲に取り入れて布教を展開していったのです。
それが日蓮宗という団体になります。
日蓮正宗系の団体は、こういう日蓮宗の行きたかたを非難しているのです。
私は、日蓮の言ったことだけを拠り所にしていけば万全というのであれば、それでもいいとは思いますが、それを確かめるべく日蓮の遺した書物をすべて読破していくことはできないのです。
他にも読みたい本が何百とありますから。
ゆえに、知りたい部分に関しては他の本などを調べたりすることで、確認するということになってしまうのです。
いわゆる雑種という状態になってしまうのですね。
しかし、それでいいのではないかと思われてならないのですね。
人の脳内の情報はどれも雑種だし、「この開祖の教えだけで絶対に大丈夫だ」という絶対的な根拠があればそれに従いますが、それが今のところ確認できないのだから、今のままでいいとは思うのです。
創価学会の新聞である聖教新聞に書いてあった一節を以下、紹介します。
「汝、すべからく一身の安堵を思わば、まず四表の静謐を祈るべきかな」
これは「あなたは、一身の安泰を願うなら、まず世の静穏、平和を願うべきである」という意味です。
一見難しそうな文言ですが、この程度のことは!(笑)と笑いがこみあげてきます。
大事なこととは思いますが、他の本でわかるし、知れることなのです。
この程度のことをわざわざ引用して説明することで、世のなかは安逸に暮らせるという印象を持たせることが創価学会の目的なのでしょうか?
実際はそうではないですし、心をイージーモードにすることが目的と思われてならないです。
確かに、人が落ち込んでいるときに励ますことは大事でしょう。
しかし、きちんと内容を分析して、その具体的な克服法を析出することのほうがもっと大事なのです。
いたずらに楽観的な気分にさせることだけが目的であってはならないでしょう。
日蓮の生きた鎌倉時代に言われていたことすべてが今通用するわけではないですし、捨てるべき面はやはり捨てないといけないですし、物事を科学的、理論的な方法で分析して、物事の克服をめざすことが一番理にかなっているのです。
確かに神や仏は存在するが、しかしそれらだけに依拠するのは危険ということです。
そんな私のスタンスに共鳴できる人にお勧めなのが以下の本です。
興味ある方は読むのがいいでしょう!
●以下よりどうぞ!
『日蓮正宗、創価学会、顕正会 どのように選び接していくか』
→楽天Kobo
→Amazon Kindle
今回はこれにて終了します。
ありがとうございました。
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仏教は、いろんな宗派があり、それぞれ違う死生観や宗教観を持っているので、どれが本物なのかはわかりかねるという問題がありますね。
「死んでもまた生まれながら、肉体は変わっても霊魂そのものは、どこまでも生き続ける。
しかし、その中でこの現世に生きている間の行状の良し悪しによって、業というものが作られる。
そうした業によって人間がこの次に現世に生まれてきた時の運命、幸不幸があらかじめ定められる。
そうした因果関係が働く。」
仏教というのは主にこんな感じの宗教観ですね。
あの世も措定して、今の人間の生活を見直し新たに規定して人生を送ることでいい人生が送れるということであれば、やはり宗教について学ぶのは有益なことでしょう。
そういうあの世といったものに関して、私が一時期入っていた創価学会では全く講議されることがなかったので拍子抜けしたのです。
創価学会は日蓮系の団体です。
講演においても、新聞においても書かれていなかったのです。
それは私がとっていた聖教新聞をくまなく読んでいたので間違いはないです。
宗教というからには、あの世のことも列挙して、自分が何をしなければならないかをも提示しなければならない。
それが宗教の役目であることと思っていたのです。
そうなってしまったのには2つの理由が考えられます。
1つは、今の社会であの世とかいったものに関して講義するといぶかし気に思われて信者に聞いてもらえないから、あえて講義しない。
もう1つは、開祖.日蓮大聖人(下写真)が、あの世といった世界に行く能力がなかったから日蓮の遺した御書にも書かれていない。ゆえに講義しようにも講議できない。
もしかしたら、開祖.日蓮大聖人は、あの世へも行けて、そのことについて書いているのかもしれないですね。
それは日蓮の遺した『御書』を全部読んだわけではないので確認はできていないです。
ならば買って読めばいいじゃないか、と反論されそうですが、その検証をしている時間もお金も私にはないのです。
たくさんの読みたい本のリストがありますし、あの世というものについて書かれた本が日蓮関係でなくとも学べますから。
このように人のよって立つ情報というものは、中途半端で雑種になってしまうのは致し方ないでしょう。
私がどうしても日蓮以外に拠りたい教祖はいない、という衝動にかられたのであれば、一途になっていくでしょうが、これまで何百と創価学会の新聞や講演を聞いてきてもそういう衝動にかられたことはなかったのですから。
同じく日蓮系である顕正会の新聞も読んで、その講演も聞いてきても同様の結果でした。
でも、あの世とかいったものに関しては知って、そしてそれに適当に順道する今現在での生活態度を規定していかなくてはならないと心底思うのですね。
なら、他のあの世について書かれた本として適度なものと思われる例を探して、それを読むほかないでしょう。
「この現世は、いつか必ず改造される。
その時に神の国の民たるにふさわしい人間。そうした神の国の民たるにふさわしい人間と認められることがなによりも救いの第一歩。
輪廻の無常から脱却して安らぎを得る。」
これは、空海(下写真)の世界観を書いたものですが、日蓮とは違って仏教だけでなく、神のことも考慮に入れているのですね。
現世での人間の行いがあの世での生き方を規定する、ということでしょう。
ゆえに地獄に行きたくなかったら、今の世で品方公正に生きていかなくてはならないでしょう。
こういう面でも、あの世について学ぶ必要性があるのがわかるでしょう?
「先業の重き今生に尽きずして、未来に地獄の苦を受くべきが、今生にかかる重苦に値い候えば、地獄の苦しみぱっと消えて」…これは日蓮の言葉ですが、前世での業がこの世で受ける。
それを受けないように南無妙法蓮華経と唱える必要がある。
そうすれば、前世の業を消滅させることができるとしたのです。
あの世や前世といったものに関して日蓮が言及した数少ない箇所の1つですね。
この例では、空海や日蓮という2人の上人によって、多面的にあの世そして現世での生き方を学ぶことができましたが、果たして日蓮だけの教えを学ぶだけで正確に学ぶことができるのだろうか、という疑問がわくのです。
好奇心旺盛な人であれば、1人の開祖の本だけでなくいろんな開祖の本を読む。
そのことで、雑種ではあるけれど多面的に学んでいき盤石性を築くことができるのです。
日蓮は6人の弟子をもち、そのうちの日興上人だけが、日蓮の言ったことだけを忠実に信徒たちに教えて広宣流布を展開していったのです。
それが日蓮正宗ですが、他の5人は日蓮の言ったことだけでなく、神道や儒教といったものもどん欲に取り入れて布教を展開していったのです。
それが日蓮宗という団体になります。
日蓮正宗系の団体は、こういう日蓮宗の行きたかたを非難しているのです。
私は、日蓮の言ったことだけを拠り所にしていけば万全というのであれば、それでもいいとは思いますが、それを確かめるべく日蓮の遺した書物をすべて読破していくことはできないのです。
他にも読みたい本が何百とありますから。
ゆえに、知りたい部分に関しては他の本などを調べたりすることで、確認するということになってしまうのです。
いわゆる雑種という状態になってしまうのですね。
しかし、それでいいのではないかと思われてならないのですね。
人の脳内の情報はどれも雑種だし、「この開祖の教えだけで絶対に大丈夫だ」という絶対的な根拠があればそれに従いますが、それが今のところ確認できないのだから、今のままでいいとは思うのです。
創価学会の新聞である聖教新聞に書いてあった一節を以下、紹介します。
「汝、すべからく一身の安堵を思わば、まず四表の静謐を祈るべきかな」
これは「あなたは、一身の安泰を願うなら、まず世の静穏、平和を願うべきである」という意味です。
一見難しそうな文言ですが、この程度のことは!(笑)と笑いがこみあげてきます。
大事なこととは思いますが、他の本でわかるし、知れることなのです。
この程度のことをわざわざ引用して説明することで、世のなかは安逸に暮らせるという印象を持たせることが創価学会の目的なのでしょうか?
実際はそうではないですし、心をイージーモードにすることが目的と思われてならないです。
確かに、人が落ち込んでいるときに励ますことは大事でしょう。
しかし、きちんと内容を分析して、その具体的な克服法を析出することのほうがもっと大事なのです。
いたずらに楽観的な気分にさせることだけが目的であってはならないでしょう。
日蓮の生きた鎌倉時代に言われていたことすべてが今通用するわけではないですし、捨てるべき面はやはり捨てないといけないですし、物事を科学的、理論的な方法で分析して、物事の克服をめざすことが一番理にかなっているのです。
確かに神や仏は存在するが、しかしそれらだけに依拠するのは危険ということです。
そんな私のスタンスに共鳴できる人にお勧めなのが以下の本です。
興味ある方は読むのがいいでしょう!
●以下よりどうぞ!
『日蓮正宗、創価学会、顕正会 どのように選び接していくか』
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今回はこれにて終了します。
ありがとうございました。
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