汗牛充棟.ブログ

人類が創造した本という素晴らしきもののうち、私が接したのは、その内の限りなく少ないものですが、その片鱗でも素晴らしさを伝えたいと思っております。どうぞお付き合い下さいませ。
[Show all]
人類が創造した本という素晴らしきもののうち、私が接したのは、その内の限りなく少ないものですが、その片鱗でも素晴らしさを伝えたいと思っております。

どうぞお付き合い下さいませ。

丸山眞男に魅力はあるか? (加藤秀俊)



こんにちは。

読書意義とはどういうものかを考えてみたいです。

読書をすることで、読んだの人生を煌びやかなものにする=希望が持てる、あるいは読んだが考えを良きように変える、そんな効用がないことには読む意味がないでしょう。

そういう場合、読みやすさがなくては意味がないのです。

あまりに難解な表現をしたり、他のからの引用ばかりのでは読みづらくて、学べることも少ないまま終わってしまうでしょう。

そういう著者は古今東西必ずいるものです。

私も書籍を書きますが、その際に引用は極力少なめにすることを心掛けているのです。

あまりに引用ばかりの著者は、そういうことをすることで、学術的に思われるだろうと思ってのことなのでしょうか?

そんな錯覚に陥ることも私もあります。

しかし、そういうを読んだ感想は、やはり読みづらい、の一言に尽きますから、そのことを心掛けていくべきでしょう。

一度でも、そういう著者を読んでみるのがいいでしょう。

読みづらいので、読者がそういう思いにならないように引用は少なめにしなくては…という覚醒をしてくれればいいのですが…。

そこで思い浮かぶのが、丸山真男(下写真)です。


Maru165456.jpg


文系の大学に行った人ならば、1度はかならず聞く名前でしょう。

私の在学時代に、政治学史教授はこの人を政治学神様とまで評していました。

しかし、私がこの丸山を読んだ時の感想は、難解で読みづらいの1言につきました。

明治以降、日本は西洋列強に学ぶべく、いろんな書物を輸入して、それを翻訳していく努力をこなしてきました。

その際に、ドイツ語フランス語文献を翻訳していたが、そこでは日本語に訳しきれない単語を、面白難しく書いていた観も無きにしも非ずだった気がします。

日本は、とくに第二次世界大戦の敗戦国ゆえに、これ以降は後ろめたさを感じ、そういった先進国学問から得た難解語を交えて表現するのが科学の本質という誤った知的土台があったのではないか、と思われてならないのです。

ゆえに当時の社会科学は、読みにくいものが多かった気がします。

特に西洋がらみのに関しては。

私が買って読んだ丸山『日本政治思想史研究』においても、『現代政治の思想と行動』においても、江戸時代文献の長々とした引用がなされて、読みにくいことこの上なく、読み終わった後の感想は、何も残らなかったというのが正直なところです。

印象が何も残らなかったがゆえに、惜しげもなく古本屋に売ったのですが、それでも後悔は全くなかったです。

儒教等が、当時の日本人の内面を形成し、政治的な行動に結びつけられたことは間違いないことです。


juga165125.jpg


しかし、丸山はそれを自分の言葉で表現することをせずに、その時代文献からの引用ばかりで、しかも多くの難解な語で表現していたのは、いただけなかったのです。

そして、江戸時代の古語ばかりの文献の引用ばかりだったから更にわかりにくかったです。

自分の意見や主張は、他のからの引用ではなく、そのを書いた人のものを読者は読みたいのです。

他のからの引用で済ます著者はよくありますが、それでは説得力がまるでなかったのです。

そういうを書くのがまさに丸山眞男だったのです。

私は在学時代政治学ゼミに入っていました。

そのゼミの先生は、丸山真男信奉者だったのです。

その先生曰く、「私は学生時代丸山真男を読んで感動したよ。「頭がいいっていうのはこういうことかなっ!」と思った。学生時代から今まで丸山真男を何度読んだかわからない。もうボロボロだもの。」と感情をこめていっていたのです。

その先生は私と違って古文の勉強がもてはやされていた時代に生まれ、実際に多くの古文を読まされた教育を受けたがゆえに、古文の教養はたくさんあったのは確かでしょう。

ゆえに、丸山が偉大なるに映ったのでしょうか?

私が古典が大好きで、受験が終了してしまった後にその知識が脳内から雲散霧消せず、古文の教養が脳内にたくさん残っていたのであれば、丸山への認識は違ったものになっていたのだろうか?


Tott255.jpg


そんなことはないだろうと思います。

元々、引用が多い文章は読みづらい性質を孕んでいるし、支離滅裂な文章にもなり、自身の意見がほとんど書かれていないがゆえに、非常につまらなくなるのです。

こういう引用ばかりの著者は、ワードのNGリストに入れて2度とその著者は買わないことにしているのです。

残念ながら丸山眞男NGリストに入っています。

話題になったりしている著者が出版されて、それを読もうと思ったときに、その膨大なNGリストを見て、そこにその著者がリストアップされていたら、私は買わないことにしています。

そうすることで、無駄な時間やお金を使わなくてよくなるので。

以前に、引用ばかりのを書いている人は、やはり次のも、また次のも引用ばかりのを書いているのが通常なのです。

例外はありません。

それを覆してくれる例を知っているならば、是非とも教えてほしいものである。

しかし、考えたのは「難解さ」が、丸山の魅力の1つになるのだろうか?ということです。

確かに簡潔すぎる表現や単語の使用は考え物です

が東を向いたら尻尾は西を向くのである」などという解説などいらなくてもわかる文章を読んだって面白くないです(笑)

そういう簡易的すぎる文章よりも、若干難解な語を使うことで、読み手に思考の契機を与えてくれるもので、覚醒作用があることは確かでしょう。

しかし、あまりに難解すぎて、読む気が失せるほどのモノであっては、意味がないでしょう。


kaidouz.jpg


私にとってはまさに丸山が好例なのです。過ぎたるは及ばざるがごとしとはよく言ったものです。

加えて現代人にとっては難解な古文の引用が多いのも問題だったです。

それゆえに、丸山よりも、自分の言葉でわかりやすく論述している著作家の方が好感が持てたのは間違いないです。

故.加藤秀俊氏(下写真)はまさにわかりやすい文章を書いていくことを地でおこなっていたのです。


14_233547.jpg


読んでいて精神を覚醒させられる、新たなものの考え方が生まれる、世界観や自分の可能性が広がる…そんな魅力を備えていた学者でした。

社会学者という名目でも、好奇心の赴くまま色んな分野にまで触手を伸ばし、いろんな分野を書いていたのです。

いろんな知識を吸収していた知識人だったのです。

専門家ではなく知識人だったのです。

そういう人のを読むとどんな効果、もちろん良い効果が表れるか?

興味のある人は、以下の電子書籍.ペーパーバックをお勧めします。(ペーパーバックとは、注文が入ったらソフトカバーで印刷をして購入者の家に届けるシステム本のことです)



⇒加藤秀俊‐この社会学者を科学する



今回はこれにて終わります。

ありがとうございました。

失礼いたします。


202511Saizuti


・加藤秀俊ホーム


リンク1

リンク2
name
email
url
comment

NEW ENTRIES

聖徳太子は仏教広布の最大の功労者ではなかった?ならば親鸞が受けた聖徳太子の夢告の有効性は? (親鸞とユダヤ.キリスト)(08.06)
宗教のバックグランドを幅広く、奥深く探っていくと意外なる事実が隠されていることを知ることができる?それを知る喜びを知ったら1つの宗教に拘泥することはできない? (親鸞とユダヤ.キリスト)(08.05)
あのマックス.ウェーバーが浄土真宗を高評価していた?その内容や如何に? (親鸞とユダヤ.キリスト)(08.04)
古代から近代までの時代と、それ以降から今までの時代では宗教へのスタンスは違って当然?それは何故? (2026年8月4日)(08.04)
無から有として生み出されて純粋培養された宗教など皆無!親鸞も一緒でキリストからも教えを請うた? (親鸞とユダヤ.キリスト)(08.02)
浄土真宗の教えの根幹には共感する。しかし、この宗教団体だけを支持することはできない。何故? (親鸞とユダヤ.キリスト)(08.01)
見栄や見返りを求めずに布教していったから親鸞は90歳まで長生きした? (親鸞とユダヤ.キリスト)(07.31)
どの偉大なる宗教も雑種性が基本にあり?ゆえに自身で至高のカクテルを作って人生哲学を構築すべし、浄土真宗信徒も? (親鸞とユダヤ.キリスト)(07.29)
阿弥陀仏への縋りによって精神の救済がかなった。ゆえにこれで万全…違います! (親鸞とユダヤ.キリスト)(07.27)
浄土真宗信徒に話しを聞くと「阿弥陀仏こそが最高の救済!」と思うが実際は? (親鸞とユダヤ.キリスト)(07.26)

RECENT COMMENTS

ARCHIVES

TAGS

Give Take and お湯 してはならないこと すべきこと すりおろし野菜 その他 アダムグラント アプローチ法 アメリカ人 ウィリアム.ジェイムズ ウェーバー ウォルフレン キリスト キリスト教 キリスト寺 サプリ サラリーマン サンドウィッチマン シャンプー スべきでない事項 セールスレターの陥穽 タコつぼ タンパク質 ダイエット チャップアップ ドラゴンハート ノコギリヤシサプリ バランスの重要性 パン ファン フィンジア プラトン プロテスタンティズム プロテスタンティズム精神 ボランティア精神 ポリピュア ポリピュアEX マックス.ウェーバー マッサージ メカニズム メタボ メタボ克服の重要性 メリット リーキーアテンション リーダーの資質 リソースフル人間 ロバート.キヨサキ 阿弥陀如来 阿弥陀仏 悪人正機説 伊藤忠兵衛 意義 遺伝 育毛 育毛の達人式 育毛サプリ 育毛サロン 育毛シャンプー 育毛剤 育毛剤使用 育毛作用 育毛阻害成分 一般職 一般人 運慶快慶 英語 加藤秀俊 科学 回復 外山滋比古 格差社会 革新 学界 学業 学舎 学舎適正 学者 学者の資質 学者の対人関係 学者生活 学習論 学費 学問 学問の効用 学問の必要性 学問論 鎌倉仏教 完璧 環境 簡便な食事 丸山真男 丸山眞男 基督 基督教 救済 京都日蓮宗 教授 教授の生態 極楽浄土 近江商人 空海 群衆変化 啓蒙 景教 経営 経営者 芸人 健康食品 健康法 研究 研究者としての姿 顕正会 現代 現代社会 現代人 現代政治 功徳 効果 効能の真偽 効用とマイナス点 宏洋 巷のシャンプーの危険性 幸運 幸福の科学 行動 酵素 高校学習法 国政選挙 佐伯啓思 妻帯 堺屋太一 桜井邦朋 雑種 三途の川 使用法 市民 思考法 思想 思想家 支持理由 脂の除去 資質 資本主義 資本主義精神 事実を受け止めること 持論 時代背景 自然科学 自利利他 自力本願 実学 実社会 社会科学 社会学 社会学の性質 社会主義 社会変動 社長 若月謙司 受験生 宗教 宗教の効用 宗教心 宗祖 衆愚制 宿縁 奨学金 奨学金破産 常識 情報 情報の満遍性 情報商材 情報摂取 情報論 浄土真宗 食べたらやばい食べ物 食べるもの 食べ物 食事内容 食生活上の注意 信仰心 信心 信憑性 真言宗 神様 秦河勝 親鸞 親鸞思想 人間性 水子 水摂取の重要性 世相 政治学 生涯学習 生活習慣 生態 聖徳太子 製品の広告文句に注意 説法 先祖供養 専門 専門性 専門分化 創価 創価学会 創造性 創造力 総合性 他力本願 多元的 多面的なアプローチ 太子堂 太陽の法 打開策 大学 大学の意義 大学革命 大学学習法 大学教授 大学進学 大学生 大学入試 大学不要 大乗仏教 大川隆法 大日如来 脱毛 炭水化物 知恵 知識人 知的生産 知的生産の方法 地獄 中道性 著作家 著作家の資質 著者の魅力 著者選び 適在適所 哲学者 田口ランディ 湯シャン 当為 糖化 糖質制限 藤田紘一郎 藤田絋一郎 読書 曇鸞 内容の難易度 難解 難解文 肉食 日顕 日本人 日本仏教 日蓮 日蓮正宗 念仏 梅棹忠夫 白米 薄毛 発想 非僧非俗 美脚 美脚創造 必要性 布教 仏教 仏国土 文系大学 文字嫌い 文章 文明の生態史観 勉強法 方法論 法華経 法主 本阿弥道悦 本尊 本田弘之 万全 万全な宗教 密教 夢のお告げ 夢告 無批判 有効性 融合 与える者こそ成功する 養成 頼りすぎの危険性 頼りすぎる危険性 理想像 理論 凌駕 良き社会 輪廻転生 歴史を学ぶ意義 恋愛関係 論文書き方 屁理屈 瞑想 閻魔大王