汗牛充棟.ブログ

人類が創造した本という素晴らしきもののうち、私が接したのは、その内の限りなく少ないものですが、その片鱗でも素晴らしさを伝えたいと思っております。どうぞお付き合い下さいませ。
[Show all]
人類が創造した本という素晴らしきもののうち、私が接したのは、その内の限りなく少ないものですが、その片鱗でも素晴らしさを伝えたいと思っております。

どうぞお付き合い下さいませ。

学者であろうと学生であろうと専門だけに閉じこもるべからず?常に他領域に関心を? (加藤秀俊)




こんにちは。

文系の大学というのは、法学部とか経済学部とか文学部とかに分かれています。

それぞれの学部に試験で合格した人は入学して、自身の学部で学問を学びます。

しかし不思議だったのは、法学部だったら法や法律に関する事だけを学ぶはずなのに一年次では、一般教養として、文学だの倫理学だの経済学だの歴史学を学ぶわけです。

なんで分野の違うものを学ぶ必要があるのだろうかと不思議でした。

しかし、いろんな講義を受けていくうちに、本をいろいろ読んでいくうちに、そのわけがわかりました。

例えば倫理学と経済学は、いっけん全然関連がなさそうに見えますが、それぞれを学ぶことによって、互いのヒントになるわけです。

より広い視点が持てるというのでしょうか。


Sold5489649.jpg


経済学を専攻する人が倫理学を学ぶことで、良き公正な取引きに関するモラルを学べるわけです。

公正な取引は健全な経済を運営する上で非常に大事なことです。


単なるお金を動かす行為が経済ではないのです。

経済を動かすのは人間です。

その際に必要なのは倫理的に素晴らしい心です。

やはり二束不離なわけです。

いな、別に必要なことはもっとあるでしょう。

そういう心に留保をつけていくことで、いろんな好奇心が芽生えて、その他の分野について学んでいけば、経済を専攻する人でも、その他いろんな重要事項が学べるのです。

そのいろんな領域への闊歩こそが大事なのです。


ゆえに、いろんなことをまずもって学んでいかなくてはならないのです。

それを発見することが出来た次第なので、一年次にいきなり専門分野だけを学ばない理由がわかりました。

私は法学部生でしたが、一年次は憲法、民法総則、基礎法学の3つだけが法学に関する科目でした。


capitaltokyo.jpg


二年次からは、ほとんど法学や政治学の科目になりました。

その他、一般教養は裁量でいくつか履修していいことになりました。

法学を専攻する学生も同様に、いろんな学問、例えば文学、歴史学、社会学といった学問を学んでいけば、自身の法学の理論を形成し構築する上で、ヒントになる、あるいはものすごく重要になることを学べるのです。

そういういきなりの出くわしこそが学問の楽しさではないでしょうか?


こういうことを一年次の最初の講演で教授は言うべきなのでしょうか。

私の場合は言われてなかったですし、そういったことは自分で気づいた方が面白くなるからこそ言わないべきなのかわかりませんでしたが、そういうことを認識するのは大事なことですよね。

やはり最初に見た認識で、法学部生は法学だけ、経済学部生は経済学だけ学んでいればいいというような風潮が日本を覆っていた時期が60年代から70年代にあったようで、それを批判したのがほかならぬ丸山眞男(下写真)だったのです。


Maru165456.jpg


それぞれの学部の教授が自分の専門だけに閉じこもり、他の領域との交流が全く途絶えている、まさに「タコつぼ」という状態になっているということです。

それは眞男氏の『日本の思想』(岩波新書)に書いてあります。

その『日本の思想』では、「哲学はあらゆる科学を基礎づけるものです。しかし、どの学部生も哲学を学んでいない。哲学に関する学部生だけが学んでいる」ということです。

確かに、自身の属する学部に関する学問だけ学んでいては、視野狭窄になり、幅広い視点を持つこともできないし、理論づけにも乏しいものしかできません。

ゆえに、自分の専門だけに拘らずに、いろんな学問を常に学び続ける姿勢が大切なのは言うまでもありません。

教授であろうと学生であろうと。

しかし、そういったことを指摘したのは、丸山だけではなく、私が敬愛していたし今もしている桜井邦朋や故.加藤秀俊(下写真)もしていたことなのです。


bukin14_233424.jpg


いや当時20歳前後だった私ですら、発見できたことなので、そんなにセンセーショナルな議論なのかなあという疑問が頭をもたげました。

この丸山の議論が出た当時の1961年には、センセーションを巻き起こしたようです。

当時私は生まれていなかったので、そのほどはわかりませんが。

一学生ですら分かったことを学者がわかったからといって…と疑問に思いました(笑)

丸山真男はつとにカリスマ性を内包した学者だったようで、本を出しただけで常に注目を浴びやすい人だったようです。

しかし、丸山だけでなく桜井邦朋や加藤秀俊やその他の複数の学者たちも指摘していたことなのに、ことさら丸山を…といつも私は否定的にならざるを得ないんですね(笑)

やはり学者としての立ち位置や出身大学の故もあって、その注目度は違ってくるのは言うまでもないようです。

しかし、どちらが先かといった議論ではなく、大事なのは、どの程度学問に打ち込むか、どの程度学問を楽しんでやるか、といったモラルで取り組むのがいいのではないでしょうか?

いかに注目されるかで、取り組んでいては学問がつまらなくなること必至です。

以上、参考にしてくださいませ。

今回考えたことは以上です。


●ここまでの内容に共感された方におすすめなのが以下の電子書籍.ペーパーバックになります。(※ペーパーバックとは、注文が入ったらソフトカバーで印刷をして購入者の家に届けるシステム本のことです)



⇒加藤秀俊‐この社会学者を科学する



今回はこれにて終わります。

ありがとうございました。

失礼いたします。



202120letmygui



・加藤秀俊ホーム


リンク1

リンク2
name
email
url
comment

NEW ENTRIES

宗教の本質を認識すべし。宗教には変革の内容が含まれている。だからと言って無批判になるべからず? (親鸞とユダヤキリスト) (11.04)
親鸞の宗教ですらも無非難で良いわけはなし?他の要素のつけたしの重要性を認識すべし? (親鸞とユダヤ.キリスト)(11.03)
幸福の科学主催の『影を売る女』を観て現代社会を熟考する?(11.01)
空海と親鸞、ともに景教を学び、それを社会に流布した。しかし、親鸞は慈善事業にまで手を伸ばさなかった。だから空海は偉大で親鸞は偉大でない…それは短絡的です? (親鸞とユダヤ.キリスト)(10.25)
空海のみならず親鸞も景教を学び教義に盛り込んだ?それが悪人正機説に繋がった? (親鸞とユダヤ.キリスト)(10.24)
・純粋培養された宗教などこの世に1つもない?空海も親鸞も景教(東方ネストリウス派)を学んでいた?(親鸞とユダヤ.キリスト)(10.21)
キリスト教会で教えられる罪の内容は、親鸞のここまで引き継がれたか、と驚愕? (親鸞とユダヤ.キリスト) (10.19)
偉大なる宗教祖はどちらか一方だけを採択するのではなく中庸を貫く? (親鸞とユダヤ.キリスト)(10.17)
親鸞の人間への認識は肯定であり否定の両側面を有したものだった? (親鸞とユダヤ.キリスト)(10.15)
浄土真宗から出た芸術の高尚性とは?開祖に無批判でいると芸術は生まれなかった? (親鸞とユダヤ.キリスト)(10.09)

RECENT COMMENTS

ARCHIVES

TAGS

AEROSMITH Give Take and あの世 お湯 してはならないこと すべきこと すりおろし野菜 その他 アダムとイブ アダムグラント アプローチ法 アメリカ人 ウィリアム.ジェイムズ ウェーバー ウォルフレン エートス エデンの園 カリスマ キリスト キリスト教 キリスト寺 ギバー精神 サプリ サラリーマン サンドウィッチマン シャンプー スべきでない事項 セールスレターの陥穽 タコつぼ タンパク質 ダイエット チャップアップ ドラゴンハート ネストリウス派 ノコギリヤシサプリ バベルの塔 バランスの重要性 パウロ パワースポット パン ファン フィンジア プラトン プロテスタンティズム プロテスタンティズム精神 ボランティア精神 ポリピュア ポリピュアEX マックス.ウェーバー マッサージ メカニズム メタボ メタボ克服の重要性 メリット リーキーアテンション リーダーの資質 リソースフル人間 ロバート.キヨサキ 阿弥陀信仰 阿弥陀如来 阿弥陀仏 悪人 悪人正機説 伊藤忠兵衛 意義 畏敬 遺伝 育毛 育毛の達人式 育毛サプリ 育毛サロン 育毛シャンプー 育毛剤 育毛剤使用 育毛作用 育毛阻害成分 一般職 一般人 運慶快慶 影を売る女 映画 英語 加持祈祷 加藤秀俊 科学 回向 回復 開発 外山滋比古 格差社会 革新 学界 学業 学舎 学舎適正 学者 学者の資質 学者の対人関係 学者生活 学習論 学費 学問 学問の効用 学問の必要性 学問論 鎌倉時代 鎌倉仏教 完璧 環境 簡便な食事 観音菩薩 丸山真男 丸山眞男 基督 基督教 奇跡 帰依 救済 京都日蓮宗 教育 教義 教行信証 教授 教授の生態 極楽 極楽浄土 近江商人 空海 群衆変化 啓蒙 景戒 景教 景教理念 経営 経営者 経文 芸術 芸人 健康食品 健康法 兼学 研究 研究者としての姿 顕正会 原罪 原理主義 現代 現代社会 現代人 現代政治 五木寛之 功徳 効果 効能の真偽 効用とマイナス点 宏洋 巷のシャンプーの危険性 幸運 幸福の科学 広隆寺 江戸時代 行動 酵素 高校学習法 国政選挙 佐伯啓思 妻帯 罪 罪悪 罪悪概念 罪概念 堺屋太一 桜井邦朋 雑種 三途の川 使用法 市民 思考法 思想 思想家 支持理由 脂の除去 資質 資本主義 資本主義の精神 資本主義精神 事実を受け止めること 慈善事業 持論 時代背景 自然科学 自利利他 自力 自力本願 実学 実在 実社会 社会科学 社会学 社会学の性質 社会主義 社会変動 社長 若月謙司 受験生 宗教 宗教の効用 宗教教育 宗教心 宗教対象 宗教団体 宗祖 衆愚制 宿縁 奨学金 奨学金破産 松下幸之助 常識 情報 情報の満遍性 情報商材 情報摂取 情報論 浄土教 浄土信仰 浄土真宗 食べたらやばい食べ物 食べるもの 食べ物 食事内容 食生活上の注意 信仰心 信心 信憑性 真言宗 真宗 真宗王国 神懸かり 神仏の加護 神様 秦河勝 親鸞 親鸞思想 人間性 水子 水摂取の重要性 世相 政治学 生涯学習 生活習慣 生態 聖書 聖徳太子 製品の広告文句に注意 西本願寺 説法 先祖供養 専門 専門性 専門分化 浅井昭衛 選択 選民主義 創価 創価学会 創造性 創造力 総合性 他力 他力本願 多元的 多面的なアプローチ 太子堂 太陽の法 打開策 大学 大学の意義 大学革命 大学学習法 大学教授 大学進学 大学生 大学入試 大学不要 大乗仏教 大川隆法 大日如来 大仏 大峯顕 脱毛 炭水化物 知恵 知識人 知的生産 知的生産の方法 地獄 中国浄土教 中道性 著作家 著作家の資質 著者の魅力 著者選び 長谷川奈央 適在適所 哲学者 天台宗 田口ランディ 湯シャン 当為 糖化 糖質制限 藤田紘一郎 藤田絋一郎 独自性 読書 曇鸞 内容の難易度 南無阿弥陀仏 難解 難解文 肉食 日顕 日本人 日本仏教 日本霊異記 日蓮 日蓮宗 日蓮正宗 念仏 念佛 梅棹忠夫 白米 薄毛 発想 非僧非俗 美脚 美脚創造 必要性 布教 仏教 仏国土 文系大学 文字嫌い 文章 文明の生態史観 平等社会 変遷 勉強法 方法論 法華経 法主 本阿弥道悦 本尊 本多弘之 本田弘之 万全 万全な宗教 密教 夢のお告げ 夢告 無批判 有効性 融合 与える者こそ成功する 養成 頼りすぎの危険性 頼りすぎる危険性 理想像 理論 凌駕 良き社会 輪廻転生 歴史を学ぶ意義 恋愛関係 蓮如 論文書き方 屁理屈 瞑想 閻魔大王