従来の仏教は自力本願だったのに、なぜ、浄土真宗は他力本願になったか? (親鸞とユダヤ.キリスト)
こんにちは。
宗教というものは、やはり社会の変動によって様替わりしていくのが運命のようです。
それは幾多の宗教を観てわかることです。
釈迦が創始した仏教も例外なく変動してきました。
人の精神を癒す、あるいは覚醒させるのが宗教の役割ですが、その仕方は時代によって変わってきたのがわかります。
釈迦は、自分の宗教に帰依した人の精神を自身の力で覚醒させることを目的にしていました。
それは自力本願というものです。
しかし、それが歳月を経るほどに変化していったのです。
それについて文句を言うつもりはないのですし、その変化してしまった内容の吟味は必須です。
ドイツの総合社会科学者だったマックス.ウェーバー(下写真)の遺した言葉に、「不幸とは、未来の価値が逆転することである」としたのです。
そういう経験を浄土真宗の親鸞はしてきたのです。
親鸞が幼少のころは、親鸞の肉親が戦災で死に、多くの子供が病気で死ぬ時代、多くの人が飢餓で死ぬ時代だったのです。
どうしたらそれらを救うことが出来るか?を親鸞は考えていたのです。
同じような内容を西田幾多郎や釈迦も考えていたのです。
それが軌を一にするから興味深いですね。
軌を一にするのは、生きた時代背景がかなり一緒だったからです。
源平合戦の最終戦だった壇ノ浦の合戦によってこれまで多大なる隆盛を誇っていた平氏の完全なる没落を目にしたのが親鸞が13歳のときでした。
それまでゆるぎなく存在していたものが、全く無価値と思われるようなものにとってかわられたのでした。
戦さや飢饉、大地震で多くの人が死んでいく末法の世だったのです。

動乱の時代には、やむを得ず出家するしかない状況の追い込まれる人が多かったのです。
伯父が学者だった親鸞はやむなく延暦寺に僧として出家することになったのです。
しかし、そこで親鸞が目にした情景が失望に変わったといいます。
当時の延暦寺は、簡単に言うと貴族のための出世の道を確保してあげるポストに成り下がっていったということです。
延暦寺の天台宗では、衆生を救うことができないと悟った親鸞は、幾多の仏教に分岐していた1つであった念仏に興味を持ちそれを修めることで、それに覚醒したのでしょう。
これこそが衆生を救う手段であると思ったのです。
そして、そこにいた法然を師事して、この人の教えを広く弘めようと決意したということです。
しかし、そのモラルは、これまでの仏教の基本だった自力本願とは違う、他力本願というのが親鸞(下写真)のモラルとするところでした。
それは、謙虚になって、ただ阿弥陀仏に縋ることで成仏し、極楽浄土に死後に往生することができる、というものです。
それに加えて、親鸞はユニークな立場である悪人正機説を唱えたことが特筆すべき点でしょう。
悪人でも成仏することができる、ということです。
これは正義感の強い人ならばカッとなるでしょう。
「悪いことをした人間でも成仏できるなんてなんて異端な考えか!」ということです。
しかし、そうではなく、「これまで悪事をしてこなかった人間はいない」という意味での悪人なのです。
悪口をいう、嘘をつく、小さな物でも盗む…こういったことは誰もが幼少のころまでさかのぼればしてこなかった人はいないでしょう。
やはり、人間誰もが悪いことをしてきた悪人であるという認識にたった理論なのです。
世の中に義人はいない…なんかキリスト教みたいですね。
そう、親鸞はキリストから学んでいたのです。

そこから認識を得ることができて自身の宗教観に盛り込んだのです。
「親鸞の生きた鎌倉時代にもう基督教が伝わっていた?そんなの嘘でしょう。日本史の教科書には、1459年のフランシスコ.ザビエルが来た時が最初と書いてあるでしょう?」
という疑問がわくのはもっともなことでしょうが、それは真実ではないのです。
実際は、それよりも600年も前に日本に伝わっていたのです。
ザビエルはカトリックですが、その600年前にきたときはユダヤ教の色彩を残していた基督教でした。
そういう違いがあれど、その時代に既に基督教が伝わっていたというのは興味深い事実ですね。
その詳しい内容については、以下の電子書籍.ペーパーバックに書いてあります。
また、親鸞が弘めた念仏の基本的な性質は他力本願ですが、これまでの仏教の基本だった自力本願と他力本願の違いについても、以下の電子書籍.ペーパーバックにも従来の念仏系の本にはない切り口で詳説しているので、興味のある人は是非とも読みましょう。
●以下よりどうぞ!(※ペーパーバックとは、注文が入った後に、印刷.製本されて発注者のお家に配達されるシステム本の事です!)
⇒親鸞を貫くユダヤ.キリスト性
今回はこれにて失礼いたします。
ありがとうございました!

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